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ドクダミは、東アジア一帯の湿地に生える多年草で、日本では沖縄から北海道南部にかけてほぼ全土に自生しています。
ドクダミは昔から、よく洗った新鮮な生葉をよくもみ、葉汁を直接患部に塗ったりするなどの民間療法が盛んに行われてきました。
ドクダミの生葉のにおいを発する精油の主成分は、デカノイルアセトアルデヒドという物質で、ブドウ球菌や糸状菌に対して強力な抗菌・殺菌作用を発揮します。
ドクダミの葉は、乾燥させると揮発性のデカノイルアセトアルデヒドが分解され、殺菌作用は消えますが、乾燥ドクダミには、強い抗酸化作用のあるフラボノイド成分が多く含まれています。
ドクダミに含まれる多彩なフラボノイド成分の中でも、クエルセチンには血管を拡張させて血圧をコントロールする作用、利尿作用、抗菌活性を高める働きがあります。
また、乾燥ドクダミはカリウムの含有量も豊富で、体内の過剰な塩分を排出して血圧を安定させるほか、神経細胞や筋内組織を活性化させる働きがあります。